どうも、Mormorです!
今日は夏季限定「鮪塩冷やし」をいただきに、「ラーメン巌哲」さんに行って来ました。
2025年の4〜5月頃に閉店との事で、「鮪塩冷やし」のラストチャンスなので行って来ました。
右腕である北山さんの独立に伴い、ワンオペで現在の品質を維持するのが困難になる為苦渋の決断との事。
高品質を維持する為に、長時間且つ重労働となり、そういった労働環境を意に介さない前時代的な変人しか担えないそうです。
そういった労働環境を意に介さない、志の高いラーメン職人を目指す人材が出て来てくれると良いのですが…。
まずは入口左手の券売機で食券を購入します。
「鮪塩冷やし 大」¥3,000にしました。
和牛ローストビーフと漬け鮪の載った豪華版です。
待つ事10分程で、「鮪塩(しびしお)冷やし 大」が到着。
この時、白いものを見て、初めて生の長芋が載っている事に気が付きました。
後から見たら券売機の注意書きにも書いて有ったのですが、長芋細切りが載っていました。
私は生の長芋やヤマイモにアレルギーが有り、しかもかなり重篤で極少量でも激しい腹痛と悪心と蕁麻疹に襲われます。
券売機の注意書きを見落とした自分の落ち度ですが、食べるとかなり重篤な症状が出るので、やむを得ず残す事にしました。
注意書きは隅々まで読まないといけないという教訓ですが、アレルギーが有る場合は下手すると命に関わるので本当に注意が必要です。
まずはスープから。
冷たく冷やしたスープは鮪の旨味たっぷりです。
鮮魚系と言えば鮮魚系なのですが、只の鮮魚では無く「巌哲系」としか言い様の無い唯一無二の味です。
自家製麺の細麺。
この麺の滑らかさ、口当たりの良さと喉越しの良さは本当に素晴らしいです。
もちろん小麦の旨みも有り、鮪塩スープの旨味とのバランスも完璧です。
漬け鮪。
鮪塩のスープに漬け鮪と来たら合わない訳が有りません。
赤身の鮪の旨味と鮪塩のスープは完璧な組み合わせです。
和牛ローストビーフ。
和牛は塩との相性も良くて、岩塩が良く合います。
天塩でも「真珠塩」は和牛に良く合う塩で、いつも愛用しています。
長芋。
私はアレルギーが有るので食べられませんが、味は決して嫌いでは有りません。
長芋のすりおろしと合わせた「鮪の山かけ」が有る位なので、鮪塩のスープにはとても良く合うと思います。
九条ネギ。
維管束に沿って縦方向に刻まれているので、新鮮さが長持ちします。
辛味より旨味の九条ネギは鮪にも良く合います。
九条ネギと麺をいただきます。
滑らかでしなやかな食感の麺と、九条ネギのシャキシャキ食感が良く合います。
鮪塩のスープと九条ネギの辛味と旨味もとても相性が良いです。
漬け鮪と麺ををいただきます。
漬け鮪の旨味と鮪塩のスープのマッチングが素晴らしいです。
麺の味や食感も鮪塩のスープ+漬け鮪とバッチリ合っていて絶品です。
それにしても鮪塩のスープの旨みには驚かされます。
魚介の旨みだけでこの味が出来ているとは信じられない程の厚みと深みが有ります。
植物系の油で作られていると思われる香味油と揚げ葱の香ばしい風味もこのスープに更なる旨みを与えています。
漬け鮪自体の旨さも特筆モノです。
赤身の非常に綺麗な部位を使用して丁寧に味付けされています。
この漬け鮪でご飯を食べたらさぞかし美味いと思われる程、漬け鮪自体の旨さも凄いです。
麺と具を食べ終えて、スープを味わいます。
鮪の旨味が素晴らしいスープですが、魚介特有の生臭みも無く、ちゃんと厚みも有ります。
鮪塩でどうしてここまでの味が出せるのか、頭の中が「?」で埋まる位不思議です。
香味油と揚げ葱の使い方も素晴らしいです。
揚げ葱を入れ過ぎると揚げ葱の香ばしさが前に出過ぎてしまいますし、香味油も効かせ過ぎると油っぽさが出てしまいます。
魚介だけだとどうしても薄っぺらい味になってしまう所を香味油で補うと共に、揚げ葱の香ばしさを絶妙に使って味に深みを出しているのは本当に凄いと思います。
という訳で、完飲&完食(長芋を除いて)です。
「ラーメン巌哲」さんの夏季限定「鮪塩冷やし」でしたが、今までいただいた事の有るどの鮮魚系ラーメンをも凌ぐ旨さでした。
鮪塩のスープの旨さを香味油と揚げ葱で絶妙に仕上げて有り、魚介のスープながら厚みと深みを出す事に成功しています。
トッピングの「漬け鮪」や「和牛ローストビーフ」もまた絶品で、鮪塩のスープと合わせた時のマッチングも素晴らしいです。
九条ネギの旨味や麺の滑らか且つしなやかな食感も鮪塩のスープにとても良く合っています。
私はアレルギーが有って食べられませんでしたが、長芋も「鮪の山かけ」などで合わせられる様に鮪と相性の良い食材なので、旨い事間違い無しです。
一杯の中に、和食のコースを詰め込んだ様な「鮪塩冷やし」。
この一杯がもう食べられないと思うと、本当に残念でなりません。
出来たら志の高いラーメン職人を目指す人材が見つかる事を祈ります。
閉店までまだ時間が有るので、未食の「創作つけ麺」も是非食べに行きたいと思っています。







