どうも、Mormorです!
3月末に車検と足回りのオーバーホールを行って以来動かしていなかったので、梅雨に入る前に少し走らせておきたかったのです。
約2ヶ月ぶりに走らせましたが、バッテリーは常に充電してあったので、一発始動でエンジンには問題ありませんでした。
足回りのオーバーホールを行ったお陰で、大分車高が上がりました。
(写真上がオーバーホール前、下がオーバーホール後) 特にスプリングがヘタっていたフロントは、フェンダーがタイヤに被っていたのが2cm程スキマが出来ました。
リア側はスプリングのヘタリはありませんでしたが、ショックのオーバーホールでシャキッとしました。
段差や荒れた路面ではリアからゴトゴト音がしていましたが、ショックのオーバーホール後は音も無くなり、しなやかに動く様になりました。
ここでもソーシャルディスタンスなんですね。
行き帰りの保土ヶ谷バイパス〜高速神奈川3号狩場線で体感出来ましたが、やはりオーバーホール後の足回りは全然違います。
アンジュレーションを通過してもしっかり接地していて、不安感は有りません。 ショックが抜けていた時は、コーナーでGが掛かると割と簡単にリアが出てしまいましたが、ダンパーオーバーホール後はしっかり粘る様になりました。 無論、乗り心地も圧倒的に良くなりました。
また、前下がり傾向が是正されたお陰で、荷重も乗り過ぎないので、余計にテールハッピーな傾向が無くなり、コーナーでも安心して踏める様になりました。
(写真は2015年にミニサーキットを走行した際のものです)
まだ、今日はダンパーセッティングが乗り心地重視のセッティング(=最弱)であるにも関わらず、ダンパーが抜けていた時より遥かに安定しています。
しかし、改めて987ケイマンの良さを再認識しました。
まず第一にPORSCHEの伝統として乗り易さが有ります。
930は視界が非常に良くて、とても運転し易いクルマでしたし、997、991も非常に乗り易いクルマでした。
そしてナーバスでは無いのに3mmハンドルを動かせば反応するレスポンス、ミリ単位で反応するアクセルレスポンスは本当に素晴らしいです。
GT系の役物だと、もっとその傾向が強いです。
エンジンパワーの3倍の容量を持つブレーキの信頼性もケタ外れで、安心してブレーキを踏める所もPORSCHEの美点です。
しかし987が良いのは、やはりその俊敏性だと思います。
981や982はホイールベースが伸びて、フロントのトレッドがワイド化し、スタビリティとコーナリングフォースが向上し、絶対的な速さは987より上だと断言出来ます。
が、サーキットなどでの絶対的な速さは劣るものの、987の俊敏性は981や982より上です。
峠で切り返した様な場合、987は間髪入れずに反応します。
感覚的な気持ち良さは987に軍配が上がります。
ギア比も大事な要素で、981や982はギア比が長くなっていて、パワーの向上で燃費や最高速は伸びるものの、狭い峠やミニサーキットなどではギアが合わない事が多々有ります。
峠やミニサーキットが舞台なら、987の俊敏性とギア比はドンピシャにハマります。
(写真は2015年にミニサーキットを走行した際のものです)
また、自分の感覚とピタリと合ったパワーもその魅力です。
以前997ターボやR35GT-Rに乗った事が有りますが、血の気が引く様な加速感は素晴らしいものの、どうしても自分の感覚とはかけ離れている気がします。
また、997ターボや991カレラSに乗った時、どうしても操作とクルマの動きにズレが有る様に感じられました。
それは当然の事で、480PSの997ターボや400PSの991カレラSが295PSの987ケイマンと同じレスポンスだったら命が幾つ有っても足りません。
福野礼一郎さんも言っていましたが、超高速で走る時に合わせてあるクルマは、中低速域ではダルに感じる様になっているからです。
自分の感覚とピタリと合うパワーと俊敏性、アクセルレスポンスを持つ987ケイマンは、やはり一番乗りやすいクルマです。
加えて、最近のPORSCHEは皆スマートになってカッコ良くなりましたが、やっぱり987の丸っこいフォルムは930や964世代の911に通じる所が有って、PORSCHEらしいと思います。
(写真は今年1月のものです)
もちろん、クルマ好きとしては、お金があったらスーパースポーツも欲しいですし、超高級車も乗ってみたいですが、結局つまるところ、「コレが一番」と言う事になりそうな気がするので、これからも長く乗りたいと思います。