987ケイマンSの事:その⑦
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どうも、Mormor(もるもる)です!

 

今回は初心に還って、987ケイマンに乗って感心した所について書こうと思います。

 

 

 

①某自動車評論家が「宇宙一」と評するブレーキ。

これは最初に乗って一番感動した所です。

停まっていても、ペダル自体の剛性感がケタ外れに凄いです。

 

 

 

ペダル上部を見れば分かるのですが、エッフェル塔みたいなアルミ製のゴツい部品で結合されています。

向こう側はブレーキマスターバックになります。

 

 

 

 

フロントトランク側を見ると、バルクヘッドとマスターバックの間にもアルミ製の補強材が入っています。

マスターバック自体も補強されたトランク側にガッチリ取り付けられており、力の掛かる部分には抜かり無く補強が入っています。

 

 

 

 

更に冷却の方も抜かり無く、フロントはアンダーパネルにブレーキへのダクトと導風板が付いています。

リア側の導風板は987ケイマンには有りませんが、981系には装着されています。
エントリーモデルのケイマン/ボクスターですら、ここまでブレーキに拘っています。

 

 

 

 

②は視界の良さ。

フロントウインドウは縦方向に短いものの、とても視界が良いです。

これは以前ツインリンクもてぎサーキットを走行した時の動画ですが、ご覧の通りとても視界が良いです。

 

 

 

 

リアウィンドウもスポーツカーとしては望外にルーミーで、後方視界も悪くないです。


(これは981ケイマンの後方視界です。987はこれより上下方向に大きいです。)

唯一、絶望的に見えないのが右斜め後方で、リアハッチとクォーターウィンドウの間は何も見えません。 しかしスポーツカーとしては望外に視界が広く、運転し易い理由の一つです。

 

 

 

 

③はステアリングやシフトノブ、アームレストなどの位置関係の適切さ。

乗ってみるとわかりますが、ステアリングを握って自然に手が届く位置にシフトノブが有ります。

また、シフトノブ自体も球形のグリップで握り易く、押す/引くのどちらの動作もし易いです。

シフトの感触も、ワイヤーでリアに有るトランスミッションをコントロールしているにも関わらず、とてもダイレクト感が有り、精密感が有ります。

 

 

 

 

アームレストも丁度左腕を下ろした所に有り、長距離クルーズ時は左腕を此処に置いて、ステアリングを握れる様になっています。

スポーツ走行で両手でステアリングを握る際も、邪魔にならない絶妙な場所に設置されています。

細かい所だと、カップホルダーもドライビングに影響が無く、且つ使い勝手の良い所に設置されています。

 

 

 

 

④はシート

 

ノーマルシートはホールド性が良くないのが弱点ですが、シート自体の座り心地などのコンフォート性は非常に優秀で、長距離でも疲れません。

取り付けも非常に低い位置になっており、ドライビングポジション的にも優秀です。

サイド部は人口皮革ですが、座面はアルカンターラになっており、滑る事も有りません。

普通の使い方なら、何らの不満も出ないシートです。

 

 

 

 

⑤は足回り

サーキットを走るにはノーマルでは厳しいものの、ノーマルサスペンションのメーカー製のスポーツカーとしての万能性は素晴らしいです。

イジっても基本的な特性は変わらない、サスペンションのジオメトリーは見事の一言で、必ずしもストラットだからダメな訳では無いと言う事が実感出来ます。

昔からPORSCHEは重量配分的に不利なリアエンジンでスポーツカーにコダワリ続け、ただのOHCのエンジンなのにとんでもなく速かったり、サスペンションもトーションバーなのにメチャメチャ良かったり、熱的に厳しい空冷エンジンでターボだったりと、常識を覆して来たメーカーですが、この4輪ストラットサスペンションにもビックリしました。

何より、その奥深さが真骨頂で、限界を超えても一気に破綻する様な事は一切無く、限界特性がシビアなミッドシップカーながら驚く程乗り易く、奥が深い足回りです。

ただ、それ故にタイヤの状態や、ブッシュ類のヘタリにはかなり影響されます。

と言う訳で、今回は987ケイマンに乗って感心した所でした。

 

 

 

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