どうも、Mormor(もるもる)です!
今日は2021年12月17日(金)を以って辻堂での営業を終了する「RAMEN渦雷」さんに行って来ました。
大西店主はお父さんが経営する、藤沢に有った伝説のラーメン店「七重の味の店めじろ」の店長を務め、独立して鎌倉市内に「鎌倉麺屋ひなどり」をオープン。その後藤沢市鵠沼に「麺やBar渦」をオープンし、2014年11月に同市辻堂に「麺や渦雷」をオープンしました。
それから7年、人気店として親しまれて来ましたが、建物が老朽化のため取り壊しになると言う事で、辻堂での営業を終了する事になった様です。
来年、藤沢市鵠沼の「麺やBar渦」が有った場所に戻って、新たに営業を開始する様です。
Twitterの最終営業日の告知。
12/17(金)が辻堂での最終営業となります。
この日のTwitterの営業案内。
限定麺は「鯛白白off White」の様です。
平日の開店直後に着いて、ざっと15人程の並びでした。
殆どの人が限定麺「鯛白白off White」を頼んだらしく、2人程前で限定は売り切れました。
店員さんが人数を確認すると共に、限定麺が売り切れた事を告げて回っています。
 私の前に並んでいた人は、それを聞いて帰ってしまいました。
「ありがとう 辻堂」のメッセージが有りました。
この地に根差したお店だった事が伺えます。
「渦雷」と言えばこの看板のイメージ。
店内にもこの雷神が居ます。
入口横の看板。
並び方や食券の買い方、席の案内方法、自転車・バイクの停め方などの注意事項が書いてあります。
裏側はテイクアウトメニューになっています。
テイクアウトのみの場合は食券を買って、こちらで待つ様になっています。
先頭から2〜3番目になると、店員さんから食券を買う様に促されます。
ラーメンの種類毎に列が分かれており、段毎にサイズやトッピングの違い、サイドメニューなどが並んでいて、パッと見で分かり易い配置になっています。
券売機の上には限定麺の掲示が有りますが、既に売り切れ…
残念ですが、閉店する訳では無いのでまた新しいお店の方で味わう事にしたいと思います。
「雷SOBA」も良いかな、と思ったら月・水・金限定でした…
限定麺は売り切れており、初訪問と言う事も有って、左上の法則で「全乗せ醤油RAMEN」¥1,200にしようかと思いましたが、火・木・土限定の「味噌RAMEN」が目に入ったので「全乗せ味噌RAMENガパオ」¥1,300にしました。
厨房横のスペースには「雷神」と「風神」が居ます。
反対側の壁や、奥の壁にも装飾が施されていて、独特の雰囲気です。
こちらに移転して来て念願の自家製麺となったと言う事で、壁には「本日の使用小麦」が書かれています。
お米の産地も書かれていて、拘りが窺い知れます。
カウンターにはお盆が置かれ、割り箸とレンゲは紙袋に入って置かれています。
ちなみに割り箸は紙袋に入れて、券売機横のゴミ箱に捨てるルールになっています。
卓上のティッシュも同様にゴミ箱に捨てます。
ラーメンのコダワリ。
器にも拘るのは、「ラーメンの鬼」と言われた故「佐野 実」氏と同様です。
最近では湯河原の「飯田商店」を始め多くのお店が同様の理由で有田焼を採用していますが、ここまで拘るお店は以前は非常に少なかったです。
水もRO水を使用する拘りぶりです。
RO水は「超純水採麺 天国屋」さんや「町田汁場 しおらーめん進化」さん、「一番いちばん」さん、「十人十色」さんなども使用しており、味に拘るラーメン店では採用しているお店が多いです。
待つ事10分程で、「全乗せ味噌RAMENガパオ」が着丼。
見た目的にも美味しいラーメンです。
まずはスープから。
徳島産の赤味噌をメインに使用していると言うスープ。
 フォン・ド・ボーなども使用しているとの事ですが、奥深い優しい味の重なりを感じるスープで、仄かに甘みを感じるスープです。
麺は北海道産「春よ恋」や「キタホナミ」を使用した自家製多加水麺。
ツルモチ食感の麺で、茹で加減がパーフェクトなのでしっかり芯まで茹で上がっており、小麦の風味のする美味しい麺です。
スープとの相性もとても良いです。
レアチャーシュー。
こちらは肩ロースでしょうか、小ぶりで薄手ながらしっとりした肉感が有り、適度に脂が乗ったとても美味しいチャーシューです。
こちらもレアチャーシュー。
但しこちらはモモ肉っぽい感じです。
 しっとり食感で肉の旨味が味わえるチャーシューです。
メンマ。
福岡県糸島の「株式会社タケマン」の完全発酵メンマと思われます。
「完全発酵メンマ」とは、
完全発酵品は、原料の色がほとんど変わらず、年間を通して無漂白で商品化できるのです。見た目はもちろん、完全発酵したメンマには、独特の風味があり、一味も二味も違います。
(メンマ屋大門HPより引用)
と言うもので、あの「支那そばや」さんも使用しています。
 漂白していないので、薬っぽい風味が無いのが特徴です。
九条ネギ。
バルサミコ酢が掛かっています。
 非常に丁寧な刻み方です。
紫キャベツ。
こちらもバルサミコ酢が掛かっています。
 彩りを添えると共に、シャキシャキな食感が心地良く、バルサミコ酢と味噌味スープが絶妙なマッチングです。
特製の「ガパオ」。
様々な香辛料と挽肉などで作られていて、ちょっとスパイシーでエスニックな味です。
スープに溶かすと、エスニックなテイストになります。
海苔。
3枚載っています。
 厚手のしっかりとした海苔です。
スープに浸して、麺を包んで頂きます。
海苔の香ばしい風味と優しい味噌味スープがとても良く合います。
モヤシやメンマを絡めて麺を頂きます。
それぞれの食材の食感の違いが感じられ、また溶かしたガパオのエスニックな風味が広がり、とても美味しいです。
「全乗せ」なので、チャーシューも沢山載っています。
レアチャーシューは柔らかくてとても美味しいです。
九条ネギを絡めて麺を頂きます。
九条ネギは辛味が少なく旨味が多いネギなので、ネギの風味が苦手な人でも食べられるネギです。
我が家でもネギが苦手な子供達の為に愛用しています。
半熟味玉。
黄身がトロトロの半熟で、味付けが非常に見事な味玉です。
麺と具を食べ終えて、スープを味わいます。
ガパオを溶かした後は少しエスニックなテイストになるスープ。
 更に九条ネギや紫キャベツに掛けたバルサミコ酢の風味も加わり、多層的な旨味になっています。
と言う訳で、完飲&完食です。
「RAMEN渦雷」さんの「全乗せ味噌RAMENガパオ」でしたが、食べ進むにつれてガパオが溶けて味が変化していく、多層的な旨味の一杯でした。
上から掛けたバルサミコ酢も段々スープに溶けて行き、ガパオのエスニックな風味と共に多層的な旨味を演出しています。
しかし単に奇を衒ったものではなく、一つ一つの仕事が恐ろしく丁寧で、素材に対するコダワリも半端無く深いです。
一番驚いたのが、厨房の換気扇のあまりの綺麗さでした。
 昨日取り付けたのでは無いかと思う程ピカピカに磨き上げられ、レンジフードにも汚れ一つ有りません。
良く見れば厨房全体が恐ろしく綺麗で、どれだけ仕事に真摯に向き合われているかが窺い知れます。
「支那そばや」さんや、弟さんの「Japanese Soba Noodles 蔦」もそうですが、どんな所も一切手を抜かずに美味しいラーメンを探求する姿勢があらゆる部分に現れていました。
来年、藤沢市鵠沼の「麺やBar渦」が有った場所に戻って、新たに営業を開始する様なので、今からとても楽しみです。







