「うずとかみなり」の「黒毛和牛の背脂煮干しつけソバ」

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どうも、Mormor(もるもる)です!

 

今日は久しぶりに、本鵠沼の「うずとかみなり」さんに行って来ました。

限定麺狙いと言う訳では無く、X(旧Twitter)で特注の有田焼のレンゲを採用したと言うポストを見て、どんな感じか確かめたくて訪問しました。

今まで丼を特注の有田焼にしたと言う話は、「支那そばや 本店」さんの佐野さんを始め、幾つか聞きましたが、レンゲまで特注の有田焼にしたと言うのは初めて聞きました。

 

 

 

 

特に限定麺狙いと言う訳では無かったのですが、行ったら偶々限定が「黒毛和牛の背脂煮干しつけソバ」でした。

レンゲの効果の程を確かめたかったのでレギュラーメニューにしようかと思いましたが、この限定は余りに魅力的でした。

 

 

 

 

スタッフの「あきさん」からのおススメも有って、「黒毛和牛の背脂煮干しつけソバ」にする事に。

うずとかみなり」さんは「和牛ローストビーフめし」や「黒毛和牛の合法ユッケ飯」などの和牛を使ったご飯ものをいただきましたが、どちらも素晴らしく旨いものでした。

となれば「うずとかみなり」さんの和牛を使った「つけソバ」が旨いのは間違い有りません。

 

 

 

 

こちらが特注の有田焼のレンゲ。

一目見て思ったのは、兎に角縁が薄いと言う事。
そして深さが比較的浅めです。

支那そばや 本店」さんの佐野さんは、有田焼の窯元に丼を特注する際に、丼の深さ、口径に加えて縁の厚味にこだわったと聞いた事が有ります。

丼が深ければスープは冷め難くなりますが、香りが広がらず、浅くて広ければ香りは広がるものの、冷め易くなります。

縁の厚味は丼に口を付けてスープを飲む時に、厚いと口を開かなければならずスープが一気に流れ込み易くなります。

スープの味を味わってもらうために、敢えて縁を薄くする事で口の開きを適度に出来て、口に入るスープの量を調整出来ます。

この事から考えると、縁が薄いのも深さが浅いのも口に入るスープの量を考えての事と推測されます。

また深さが浅い事によって一遍に掬えないので、結果的に量を調整する事にもなります。

いずれにしても、レンゲにここまで拘っているのは初めて見ました。

 

 

 

 

待つ事10分少々で、「黒毛和牛の背脂煮干しつけソバ」が到着。

目の覚める様な和牛の色に、菜葉の緑が際立ちます。

そして「和牛の背脂煮干し」がどんなものなのか、とても楽しみです。

 

 

 

 

「つけソバ」なので麺から行きます。

平打ちの太麺はツルツルとした麺肌です。

麺線がとても綺麗です。

 

 

 

 

和牛の背脂を使用した「背脂煮干し」スープ。

ブラックペッパーと、中心付近に粉チーズっぽいものが見えます。

「背脂煮干し」にチーズと胡椒と言うのは初めて見ました。

 

 

 

 

スープに麺を浸していただきます。

和牛の背脂の甘みが有り、クドくならない様に酸味とスパイスで絶妙に仕上げたスープ。

牛脂ならではの風味を巧みに活かして、酸味と甘味に「うずとかみなり」さん得意のスパイスでキレの有る味に仕上がっています。

ツルモチ食感の麺も小麦の風味が濃くて、和牛背脂を使った煮干しスープに負けていません。

太さが有るのでスープが絡み過ぎず、絶妙な加減になっています。

 

 

 

 

大きな和牛の「チャーギュウ」。

ローストビーフの様に周囲を焼いて有って、中はレアに仕上げています。

もはや芸術的な仕上がりです。

 

 

 

 

穂先メンマ。

ものすごく大きくて、中程を持っても両端が麺から離れない程です。

穂先メンマはサッパリ味のスープに良く合います。

 

 

 

 

菜葉。

菜の花の茎の部分の様な感じの菜葉です。

鮮やかなグリーンが和牛との対比になっていて、視覚的にも美しいです。

 

 

 

 

菜葉をスープに浸していただきます。

爽やかな菜葉の風味と甘味と酸味の有るスープが良く合います。

背脂がクドく感じない位、爽やかな感じです。

 

 

 

 

穂先メンマをスープに浸していただきます。

スープの絡みが良いので、スープの甘味と酸味がとても良い感じに合います。

もちろん穂先メンマ自体も柔らかくて美味しいです。

 

 

 

 

もう一枚の和牛「チャーギュウ」で、麺を包んでいただきます。

黒毛和牛で「チャーギュウ」巻き麺とは、何とも贅沢な食べ方です。

それにしても本当に綺麗な色に仕上がっています。

 

 

 

 

「チャーギュウ」巻き麺をスープに浸していただきます。

スープの背脂が和牛のものだけに、その甘味が「チャーギュウ」にとても良く合います。

背脂煮干しに加えて絶妙な配合のスパイスが更に旨みをアシストしています。

 

 

 

 

麺と具を食べ終えて、スープを味わいます。

うずとかみなり」さんでは言えばスープ割してくれます。

しかし元々塩味よりも旨味で構成されているスープなので、そのままでもいただけます。

 

 

 

 

まずはそのままスープをいただきます。

酸味と甘みに、スパイスの風味がミックスされたスープ。

和牛の風味に甘味が良く合っていて、酸味とスパイスでクドさも無くサッパリとした味になっています。

 

 

 

 

麺の丼の底の昆布水。

これも旨味成分グルタミン酸たっぷりだけに、このままだと勿体無いです。

と言う訳で、これをスープに投入してスープ割します。

 

 

 

 

昆布水を加えたスープ。

牛のイノシン酸に昆布のグルタミン酸が加わり、とても美味しいスープになっています。

元々麺に付いた昆布水が、スープに浸す度に少しずつ移って行きます。
それを加速させた感じですが、やはりイノシン酸とグルタミン酸の相乗効果は凄いです。

 

 

 

 

と言う訳で、完飲&完食です。

うずとかみなり」さんの「黒毛和牛の背脂煮干しつけソバ」でしたが、やはり牛肉の使い方がとても見事な一杯でした。

和牛の背脂の「背脂煮干し」スープは初めてでしたが、脂の甘みと上手に合わせた甘味と、酸味とスパイスで旨みが有りながらサッパリしています。

うずとかみなり」さん得意のスパイスを加えた爽やかなスープは唯一無二の味で、ここでしか味わえない味だと思います。

ツルモチ食感の太麺はスープの絡み方が絶妙で、スープにどっぷり浸けても丁度良い味になり、和牛の背脂の「背脂煮干し」スープに良く合っています。

絶妙な加減の和牛の「チャーギュウ」が絶品で、甘みの有るスープにドンピシャに合います。

菜の花っぽい菜葉も爽やかな風味がとても良い箸休めになり、大きな穂先メンマも柔らかくて絶妙な味付けがスープに合っています。

そして〆の昆布水で割ったスープがまた絶品で、全ての構成が緻密に組まれているとても高度な一杯だと思います。

 

 

 

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