どうも、Mormorです!
今日は「季節の献立【夏】盛り」をいただきに、「ラーメン巌哲」さんに行って来ました。
2025年4〜5月頃閉店・東京から移転してしまうとの事で、行って来ました。
ちなみに「季節の献立【夏】盛り」自体は「麺哲」グループの各店舗で提供される様なので、以降はそちらでいただく事が可能だそうです。
とは言え、こちらでいただけるのは今シーズンが最後となります。
と言う訳で、提供終了前に食べ納めして来ました。
入口横の限定麺のショーケースにも「季節の献立【夏】盛り」と有ります。
「ざるそば風冷やしつけ麺」と有ります。
麺量は200g・300g・400g・500gが有る様です。
入口左手の券売機で食券を購入します。
「季節の献立【夏】盛り」は麺量によって4段階有るので、食べ切れそうな「盛り300g」にしました。
「自家製そば出汁で食べる、冷やしつけ麺です」と有り、麺量は茹で前の表示です。
待つ事10分程で、「季節の献立【夏】盛り」が到着。
スープでは無く「自家製そば出汁」なので器がかなり小さいです。
ネギは九条ネギと普通のネギの2種類が載っています。
チャーシューも大きめのものが三枚載っています。
細麺の麺は黄色掛かった中華麺ですが、「自家製そば出汁」でいただくとなると「ざるラーメン」的な感じを想像します。
丼の縁には「柚子胡椒」が添えられています。
自家製麺の細麺。
「つけ麺」では無く「盛り」と言う事で、「つけ麺」に多い平打ち中太麺では無く細麺です。
「自家製そば出汁」でいただくので、平打ち中太麺だと麺の主張が強過ぎてしまうのではないかと思われます。
「自家製そば出汁」でいただきます。
「自家製そば出汁」と言っている通り、魚介出汁の効いた「めんつゆ」と言った感じの味です。
細麺という事も有って、「ざるラーメン」っぽい感じです。
大きめのチャーシュー。
「冷やしつけ麺」とは言え、「ラーメン」なのでチャーシューは重要です。
一般的な「つけ麺」と比較するとスープではないので動物系のお出汁が無い分、チャーシューが補っている部分が有るからです。
チャーシューと麺をいただきます。
「自家製そば出汁」の味にチャーシューの動物系の旨みが加わり、味に厚みが出ます。
チャーシューの脂でコクも出て、味が立体的になります。
たっぷりの九条ネギ。
九条ネギは「薬味」と言うよりトッピングに近い感じがします。
辛さ控えめで味が美味いので、「薬味」では無く「具材」と言った方がしっくり来ます。
九条ネギと麺をいただきます。
繊維方向に沿って切られた九条ネギのシャキシャキ食感と麺の食感との違いも楽しめます。
以前は笹切りもしくは小口切りが多かったのですが、最近はこの様な切り方をするお店が増えて来ました。
「自家製そば出汁」に浸していただきます。
辛味より旨味の九条ネギは、「自家製そば出汁」に浸す事で美味しい具材として食べる事が出来ます。
ラーメンスープと違って非常にソリッドな味の「自家製そば出汁」だけに、麺そのものの味がとても良く感じられます。
「『ラーメン』とは麺を味わうためのもの」と言う「麺哲」グループの思想をとても良く表している「盛り」。
八丁堀の「麺や 七彩」さんの壁にも、同様の事が書かれた盤が掲げられています。
一流のお店が目指す所は同じなのかもしれません。
九条ネギと普通のネギの使い分け方も素晴らしいです。
薬味としてのネギと、具材としてのネギ。
ともすれば一緒くたにされがちなものをキチンと分けて使っている所が見事です。
「自家製そば出汁」と麺と九条ネギ。
「自家製そば出汁」はスープでは無いので多層的な旨みが無い代わりに極めてシンプルな味と旨みです。
その為、自家製麺や九条ネギの味がよりハッキリと味わう事が出来ます。
「自家製そば出汁」はシンプルなだけに、味に変化を付ける事も重要です。
その為、丼の縁の柚子胡椒や刻み葱で味変出来る様になっています。
元が多様な味のラーメンスープとはまた違った意味で薬味がとても重要です。
「『ラーメン』とは麺を味わうためのもの」のポリシーの下、麺へのこだわりは深いです。
味・食感はもとより、「自家製そば出汁」に浸した時の出汁の絡み方まで考えた太さ・麺質になっているのでは無いかと思います。
もちろん茹で加減の方も同様です。
麺の茹で加減も「コレ以外にない」と思える程。
口当たりから噛んだ時の弾力、喉越しに至るまで、その全ての食感が完璧です。
心地良過ぎていつまでも食べていたい位です。
九条ネギといただいたり、薬味を使ったりを交互に繰り返します。
九条ネギといただけばその食感と旨みが有り、そのままいただけば麺と「自家製そば出汁」のシンプルな旨さが味わえます。
柚子胡椒を添えると爽やかな風味と辛味が味を膨らませてくれます。
と言う訳で、完食。
割りスープの事は書いていなかったので、「自家製そば出汁」が勿体無いと思いながらも完飲はしませんでした。
もし有ったら「蕎麦湯」的な感じで楽しめたと思うので、それだけが心残りです。
「ラーメン巌哲」さんの「季節の献立【夏】盛り」でしたが、「最後に食べられて良かった!」と思える至福の一杯でした。
麺と「自家製そば出汁」の削ぎ落とした旨さは、麺の小麦の旨さと絶妙な茹で加減の食感を存分に楽しめます。
スープの様な多層的な旨みが無い分、麺や九条ネギの味がよりダイレクトに味わえる気がします。
単調になりがちな所は、九条ネギやチャーシュー、柚子胡椒などでバリエーションを付ける事でカバー出来ます。
「つけ麺」と言うより「ざる中華」と言った趣の、麺が主役になっている気がします。
「『ラーメン』とは麺を味わうためのもの」と言う「麺哲」グループの思想をとても良く表している「盛り」。
「ラーメン巌哲」さんが今年で無くなってしまうのは非常に残念ですが、「季節の献立【夏】盛り」自体は「麺哲」グループの各店舗で提供される様なので、以降はそちらでいただく事が可能だそうです。







