メンタルの話①ココロが折れるのは一番辛い時じゃ無い

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どうも、Mormorです。

 

今日はメンタルについてお話ししたいと思います。

拡張型心筋症と生きる事:不治の病と向き合って行くには?」にも書きましたが、私は以前パワハラが原因で鬱病を患いました。

しかし、パワハラは確かに直接の要因でしたが、本当の原因は別に有ると思っています。

 

 

 

 

それは鬱病を発症する前の職場に移ったばかりの事でした。
当時、精密機器メーカーからITコンサルタント業界と言う未知の領域に転職し、希望に溢れていました。

メーカーの情報システム部門と言う、ITコンサルタント業界の顧客の立場からコンサルタントの側への転職が出来て、自分の可能性を広げる事が出来たと思っていました。

しかし、現実はそれ程甘いものではありません。
日系企業のぬるま湯的な環境に慣れ切っていた私にとって、外資系ITコンサルタントの厳しさは想像を絶するモノがありました。

年齢的に30代後半で入社したので、ランク的にいきなりシニアコンサルと言う立場になりましたが、ユーザー企業の立場からコンサルタントになる為には、それまでの既成概念全てを捨てる必要が有りました。

 

 

 

 

大抵の大手日系企業では、入社して来た人に対する教育カリキュラムが存在し、新人でも中途でも、教育カリキュラムを経てからOJTなどに回り、メンターのサポートの下で業務を行う様なシステムになっています。

言わば黙っていても周りがお世話を焼いてくれて、一人前になるまでサポートしてくれる環境が有るのです。

 

 

 

 

しかし、日本に参入して来た外資系のコンサルティング会社にはそんなものは一切有りません。

そもそも外資系のコンサルティング会社の中途採用は、「既にコンサルティングに必要な能力は有るもの」と言う前提なので、いきなり現場に放り出されます。

教育カリキュラムなどと言うものは一切無く、PCを使って社内のドキュメントを自分で読み、不明な点は極力自分で解決し、どうしても分からない所は人に聞くなどして、兎に角自分から動かない限り一切情報は入って来ません。

 

 

 

 

中途採用者の場合はメンターも付かず、1ヶ月位社内文書を読む様に言われるだけで放置されます。

そして翌月にはいきなり現場に放り込まれます。現場の年下の先輩社員は、お金にならない中途入社者の教育など眼中に無く、自分の仕事が終わればさっさと帰ってしまいます。

 

 

 

 

他の先輩社員も皆忙しく、中途入社者になど構っていられないので、人に聞こうにも取りつく島も無い状態です。

入社してすぐに「シニアコンサルタント」と言う肩書きになった事もマイナスに作用していたのかも知れません。

 

 

 

 

当然、現場では客先からは「シニアコンサルタントなのにこんなことも知らないの?」と言うプレシャーを受け、誰かに聞く事も出来ず、日本語の資料はほぼ役に立たない古いものばかりで、結局は全て自分でなんとかするしか有りませんが、クレームの嵐になります。

辛うじて独学で開発言語を習得したり、ERPシステムを自分で解析して知識を得ながらなんとか回していました。そして独学でERP関係の資格を取り、漸くなんとか形になるまで1年は掛かったと思います。

その間、現場で仕事をしながら資格の勉強もやっていました。兎に角誰にも頼れないので、全て自分でやるしか無く、正直な話こんな事なら組織に所属していなくても良いのでは無いかと思っていました。

ぬるま湯な日系大手企業で30代後半まで過ごした人間にとって、それはあまりにも過酷な環境でした。

 

 

 

 

その直前に結婚して、子供が生まれたりして家庭の方も結構大変で、共働きの我が家の場合は家でも休まる事は有りませんでした。

そんな状況でも5年位勤めていましたが、メンタル的な不調にはならなかったので、「自分はメンタル的に強いんだな」と勘違いしていました。

 

 

 

本当は水面下でジワジワとメンタルが蝕まれて行っている事に、この時は気付いていませんでした。

 

 

 

 

 

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