どうも、Mormor(もるもる)です!
今日は先月に引き続き予約が取れたので、湯河原の「らぁ麺屋 飯田商店」に行って来ました。
今回は家族と行きましたが、今まで何十回とチャレンジして来て、1人以上の予約が取れたのは初めてです。
しかもたまたま「XIV湯河原離宮」に泊まる予定の翌日だったので、温泉→「らぁ麺屋 飯田商店」と言う湯河原黄金リレーが実現しました。
倉庫の壁に貼ってある「お品書き」とお土産のメニュー。
「冷凍餃子」と「冷凍焼売」が買えるのも本店ならではでしょうか。
予約時刻の13:30の1時間位前に着いてしまいましたが、13:10過ぎまで待って券売機で食券を購入しました。
私は前回食べ損ねた「つけ麺」を未食の「しょうゆ味」¥2,000+「お出汁割り」(かつお)¥200を、他の4人は「わんたん入りしょうゆらぁ麺」¥1,950で、内2つは少食の次女と母用に「麺少なめ」でお願いしました。
まずは奥様の「わんたん入りしょうゆらぁ麺」が到着。
いつ見ても惚れ惚れする様なビジュアルです。
「旨いラーメンは見た目から旨い」の見本の様です。
続いて私の「つけ麺(しょうゆ味)」が着丼。
2021年の暮れにいただいた「つけ麺(しお味)」と比較すると、2食の麺と鶏と豚のチャーシュー、冷・温2種類のスープに薬味と言う構成は変わりませんが、ブラッシュアップされています。
「鶏の幽庵焼き」が角切りになっており、「炭火焼きマッシュルーム」が追加されています。
またネギが白髪ネギから九条葱の細切りに変わっており、薬味の「山葵と梅鰹」が「山葵と豆豉」に変わっています。
麺の載っている大皿。
白い麺と黒い麺の2種、霧島高原純粋黒豚の炭火焼きチャーシューと「黒さつま鶏黒王の幽庵焼き」、「炭火焼きマッシュルーム」、「佐賀海苔(3枚)」が載っています。
薬味の皿。
「山葵」と「豆豉」、「九条ネギ」、「酢橘」です。
冷たいスープ。
温かいスープとの味の対比が味わえます。
霧島高原純粋黒豚の炭火焼きチャーシューと「黒さつま鶏黒王の幽庵焼き」、「炭火焼きマッシュルーム」。
もはや「ラーメンの具」と言うレベルでは無く、「ヌーベル・ジャポン」と言うべきモノです。
同じ事は「Japanese Soba Noodles蔦」の「特製トッピング」にも言えていて、こちらも下手なビストロが裸足で逃げて行きそうな逸品でした。
「ラーメンの二極化」と言うハナシが出て久しいですが、漫画にも有りましたが「ラーメンの日本蕎麦化」と言うハナシも頷けます。
日本蕎麦は「立ち食い蕎麦」の様な「安くて早い」食べ物としての一面と、高級蕎麦店の様な「高級で高価な食べ物」と言う側面も有り、どちらも1ジャンルとしてしっかりと根を下ろしています。
「ラーメン」は日本蕎麦と違って「和食」と言うカタチに囚われない為、更に幅が大きいですが、「Japanese Soba Noodles蔦」が「ラーメンのフレンチ化」へ進んでいるなら、「らぁ麺屋 飯田商店」は「ラーメンの高級和食化」への道を進んでいるとも言えます。
白い麺。
平打ちの中細麺です。
比較的柔目の茹で加減で、しなやかでツルっとした「そうめん」や「ひやむぎ」の様な食感で、適度なコシの有る麺です。
温かいスープに浸していただきます。
魚介出汁の効いたスープはまろやかな味で、柔目の麺と相まって「にゅうめん」的な優しい味と食感です。
続いて黒い麺をいただきます。
こちらはフスマなどを練り込んだ石臼引きの粉の様な粗挽きの粉を使った麺で、見た目は日本蕎麦の様です。
スープに浸して頂きます。
粗挽きの粒感の有る食感と香ばしい風味で、まるで日本蕎麦を食べている様な感覚です。
同じ温かいスープで食べていても、白い麺とは全く違う印象です。
薬味の「山葵」を添えて白い麺をいただきます。
「にゅうめん」や「稲庭うどん」的な麺に、山葵がとても良く合います。
写真では「山葵」が見えませんが、黒い麺も「山葵」を添えていただきます。
「山葵」を付けると余計に日本蕎麦っぽい感じになります。
「ぶどう山椒」が掛かっています。
以前は薄切りされていましたが、今回は角切りになっています。
薄切りだった時よりも黒さつま鶏黒王の旨味が感じられ、より美味しく感じられます。
切り方一つ取っても、「より美味く」と言う「執念」すら感じさせる進化をしています。
「炭火焼きマッシュルーム」。
炭火で焼き上げたマッシュルームは思いの外味が濃厚に感じられます。
霧島高原純粋黒豚の炭火焼きチャーシュー。
しっとり感と肉感を兼ね備え、炭火焼きならではの香ばしさも有るチャーシュー。
ベースの肉の旨さに、丁寧に手を入れた事で得られる旨味が加わっているので、コレが美味く無い訳が無いです。
「豆豉」を付けて麺をいただきます。
味噌の様かと思えば、味噌より塩味が強くコクと旨味も強い「豆豉」。
思いの外主張の強い味にビックリしました。
「佐賀海苔」。
ただ厚手で黒いと言うだけで無く、ツヤが有ってしなやかな海苔です。
「佐賀海苔」で麺を包んでいただきます。
しょうゆ味スープと「佐賀海苔」の磯の風味がとても美味しいです。
「佐賀海苔」は厚手でですが、ただしっかりとしているだけで無く、スープに浸すと柔らかくなり、磯の風味が濃厚な海苔です。
「酢橘」を麺に絞ります。
スープの方に入れると言う選択肢も有りますが、やはりココは麺に掛ける方が良いと判断しました。
「酢橘」を掛けた麺と細切りの「九条ネギ」をいただきます。
「酢橘」の爽やかな酸味と「九条ネギ」の爽やかな風味がとても良く合っていて、とても美味しいです。
「酢橘」を掛けた黒い麺を冷たいスープでいただきます。
「酢橘」の爽やかな酸味と香ばしいフスマの風味がとても良く合います。
濃厚昆布水+鰹出汁と、超薄切りの肩ロース「しゃぶ肉」。
「しゃぶ肉」は向こうが透ける程の薄切りです。
まずは濃厚昆布水+鰹出汁を麺に掛けていただきます。
濃厚昆布水+鰹出汁だけでも食べられる程、旨味が濃厚です。
温かいスープに浸していただきます。
鶏と魚介のしょうゆ味スープに濃厚昆布水+鰹出汁が加わり、まろやかでコクの有る旨味でとても美味しいです。
濃厚昆布水+鰹出汁を掛けた麺に「山葵」を添えていただきます。
スープなしでも、濃厚昆布水+鰹出汁の旨味と「山葵」の風味で、とても美味しくいただけます。
なんなら、このまま黒い麺は全部食べられそうです。
濃厚昆布水+鰹出汁を掛けた麺に「佐賀海苔」を添えていただきます。
「佐賀海苔」の磯感に濃厚昆布水+鰹出汁の旨味が加わり、とても美味しいです。
「お出汁割り」(かつお)をお願いしました。
温かいスープに指宿産本枯れ節の「出し割り」を加えたスープ。
「佐賀海苔」と三つ葉が載っています。
超薄切りの肩ロース「しゃぶ肉」を「出し割り」で割ったスープでいただきます。
正に「舌の上で溶けた」と言う表現がピッタリ当て嵌まる様な食感です。
その旨さを表現する術を私は知りません。
「佐賀海苔」が溶けています。
漆黒の輝きを持つ「佐賀海苔」。
スープに浸すとアッと言う間に溶けていく儚さが旨さの秘訣なのでしょうか?
と言う訳で、完飲&完食です。
「らぁ麺屋 飯田商店」さんの「つけ麺(しょうゆ味)」+「お出汁割り」(かつお)でしたが、正に至福と言うに相応しい一杯でした。
「Japanese Soba Noodles蔦」の「つけ麺」同様に、今までの「つけ麺」の概念そのものを超え様とする姿勢の有る一杯です。
2種の自家製麺も、2種のスープも、霧島高原純粋黒豚の炭火焼きチャーシューと「黒さつま鶏黒王の幽庵焼き」、「炭火焼きマッシュルーム」も、以前と比べて更に進化した姿を見せてくれました。
孤高の一杯は、「自らを超えるものは己のみ」と言った風格で、常に以前の己を凌駕する一杯を生み出す姿勢に溢れています。