広告

スポンサーリンク


どうも、Mormor(もるもる)です!

 

既にネオクラッシックの領域に入った987ケイマンS。

「最新は最良」と言うPORSCHEの言葉が有りますが、確かに「速さ」や「高級感」、「安全性」、「環境性能」など、最新になればなる程良くなっている事も事実です。

「最新は最良」は全てにおいて正しいと言えるのでしょうか?

 

 

①.「最新は最良」
②.オールドポルシェのピュアさ
③.自分にとっての「最良」とは?

 

 

 

①「最新は最良」

先日、Type991のGT2RSの純正の「マンタイパフォーマンスキット」装着車両がニュルブルクリンク北コースのレコードを更新しました。

恐らくType992のGT2RSが出たら、またレコードを更新するでしょう。

 

 

 

 

Type992もGTSが480PSに達し、Type997のターボモデルと同じ出力になりました。

 0-100km/h加速は3.4秒と、もはやそのパフォーマンスはスーパースポーツの領域です。

 

 

 

 

Type997は、まだRRらしい挙動を示すクルマでしたが、ターボは4WDなのでかなり安定した挙動だったと記憶しています。

480PSのパワーは異次元の加速で、その当時はR35GT-Rと並び、世界最高峰の1台でした。

 

 

 

Type991ではフロントのトレッド拡大によるCFの大幅な向上に加え、ホイールベースを延長する事でRRの挙動がマイルドになり、MRに近い挙動になりました。

スポーツカーとしての完成度が格段に上がった一台です。

 

 

この様に、「最新が最良」である事は、ことにPORSCHE911に於いては疑いようの無い事実です。

パワー的には1980年台のレーシングカーは既に600PSを超えていましたが、現代の911はそのパワーを上回り、快適な乗り心地やエアコンと共に、PDKによるAT化で誰でも乗れる様になりました。

更に昔のPORSCHEでは余り重要視されていなかった「高級感」もこの10年の間に格段に向上し、FerrariやLamborghiniほどでは無いものの、997世代とは隔世の感が有ります。

安全性能的にもACC(アダプティブクルーズコントロール)やAEBS(衝突被害軽減ブレーキ)などのADAS(先進安全運転支援システム)が搭載され、飛躍的に向上しました。

 

 

 

 

②.オールドポルシェのピュアさ

PORSCHEの最新のクルマはスーパースポーツの領域に入り、もはやプロドライバーでもなければその能力を100%使って走る事は不可能です。

昨年8月には湾岸線でGT2RSが乗用車に衝突し、2人が死亡する痛ましい事故が有りました。

RRの2駆で700PSを制御するのは、如何に電子制御で守られていても非常に困難です。

GT2RSでなくても、450PSを超える現行のType992のCarrera S以上のモデルの場合、もはや素人が制御出来る領域を超えています。

個人的にはシロウトがなんとかできるのは400PS位までだと思っています。
450PSを超えたらもう制御出来る限界を超えています。

そこまでの性能が必要かどうかはさておき、もはや現代の911は行き着く所まで行っている様な気がします。

 

 

 

オールドポルシェは速さこそ現代のクルマに敵いませんが、その「味」に関してはむしろ濃いと感じます。

「味」と言うのは、言わばPORSCHEのクルマに対する「純度」の様なものでしょうか?

現代の自動車は様々な要素を考慮する必要が有り、特に量産車のメーカーであればあるほど、制約条件が多くなります。

準量産メーカーで有るPORSCHEも例外では無く、環境問題や安全性も無視出来ない要素です。

加えて、高額なPORSCHE車に対して「高級感」を求めるユーザーが多いのも紛れもない事実だと思います。

それでも、準量産メーカーで有りながらPORSCHEは頑なにスポーツカーにコダワリ、レースやニュルブルクリンクのラップタイムに情熱を燃やしてきたメーカーです。

 

 

 

量産メーカーである日産自動車でも、世界一を目指して速さに拘ったモデルがR35 GT-Rです。

第二世代GT-RまでのSkylineの呪縛から逃れ、レーシングカーの開発手法を用いて、これ程までに速さに拘ったピュアなクルマを、量産車メーカーの日産自動車が作った事に驚きました。

カタチは兎も角、その速さは世界レベルで、特に0−100km/hの加速が3秒以下と言うのは発売から14年経った現在でも世界第一級の性能です。

 

 

 

同じく量産車メーカーのトヨタが作ったLF-Aもまた、速さに拘ったピュアな一台です。

傘下のYAMAHA製4.8リッターV10はNAながら最高出力560PSで、「LFAニュルブルクリンクパッケージ」は当時のニュルブルクリンク市販車最速タイムを叩き出しました。

LFAは速さだけで無く、管楽器の様なハイトーンの排気音にも拘り、内装の豪華さも含めて、日本のスーパースポーツの頂点として君臨する一台です。

 

 

 

 

現代のPORSCHEも速さに対するコダワリは一流です。
事実レースやニュルブルクリンクのラップタイムでは疑い様も無く第1級の性能を持っています。

しかし市販車の911やケイマン・ボクスターは高性能化・高級化する一方で「ピュア」さが薄まっているのも事実では無いかと思います。

 

 

 

オールドポルシェは質実剛健で、「高級車」と言う響きとはある種無縁のクルマではなかったかと思います。

「高級車」と言うよりスパルタンなクルマと言うイメージでした。

ドアを閉めた時の「ガキン!」と言う音も独特で、「金庫の様な」と言う表現がピッタリでした。

 

 

 

 

964ターボではカラーの本革シートやバックスキンを使った内装もあり、幾分高級感が増しました。

とは言え、PORSCHEらしさは健在で、空冷水平対向6気筒の不等長のエキマニ特有の「バラバラバラバラ」と言う音と共に、オイルの匂いのする排気ガスも含めて、PORSCHEらしさが濃いクルマでした。

 

 

 

水冷化以降のPORSCHEは、それでもType997位まではRR特有の挙動と共に、チープな内装でPORSCHEらしい(笑)感じでした。

この辺りまでが、古のPORSCHEらしさを残した最後のモデルでは無いかと思います。

 

 

 

Type991以降はボディディメンジョンも大きく変わり、フロントのトレッド拡大に加えホイールベースも延長され、コックピットも乗用車っぽかったコンソール周りがスポーツカーっぽくなり、内装の質感も大きく向上、電動格納式ドアミラーや電動パワステ、良く効くエアコンなど、快適性も大きく向上しました。

Type991以降のPORSCHEは、速さと共に環境性能や安全性能、高級感と言う感性の領域までも高いレベルでまとめ上げられたクルマになっています。

しかし、PORSCHEが全てにおいて高いレベルになって優等生的になれば成る程、オールドポルシェの持っていた「味」が失われていっている様な気がするのは私だけでしょうか?

 

 

 

以前、ツインリンクもてぎで行われたPORSCHE車のイベントで友人の911S/2.4と遭遇した事が有りました。

911S/2.4は最高出力190PSで車重1075kg。
パワーウェイトレシオは5.66kg/ps。

987ケイマンSは最高出力295PSで車重1380kg。
パワーウェイトレシオは4.67kg/ps。

数字上はパワーウェイトレシオ4.67kg/psの987ケイマンSの方が速い筈です。
しかしツインリンクもてぎのバックストレート手前のストレートでは、911S/2.4を抜く事が出来ませんでした。

なんとか抜く事が出来たのはバックストレートに入ってからで、しかも譲ってくれたから。
911S/2.4の速さに目がテンになりました。

小さく、車幅も狭く、足回りはストラット&トレーリングリンク式でバネはなんとトーションバーと言う911S/2.4が、これ程までに速く走る事が出来る事に驚愕しました。

初代911であるType901はOシリーズから始まって、A〜Iシリーズ、Kシリーズ、最終のLシリーズまで12のリビジョンが存在します。

911S/2.4はFシリーズでしたが、2007年製の987ケイマンSより30年以上も前に作られた911S/2.4の速さには、一発で魅了されました。

そのスタイリングや簡素な内装、今となっては貴重な空冷水平対向6気筒エンジンやトーションバースプリングも、理屈では無く実際に速さに繋がっている訳ですから、当時のPORSCHEの速さへの飽く無き探究心が偲ばれます。

当時のスポーツカーはレーシングカーの技術をフィードバックして速さを追求していて、速さへのコダワリは現代よりもピュアであっただろうと推測されます。

 

 

 

 

③.自分にとっての「最良」とは?

「最新が最良」と言うPORSCHEの言葉は、速さや今の時代が求める環境性能や安全性能を考えれば「正しい」と思います。

しかし、少なくとも「自分にとって『最良』とは何か?」と言う問いに対しては、「最新ではない」と言う答えになります。

450PS以上にも及ぶパワーは自分には不要です。
仮に電子制御で守られているのだとしても、タイヤの持つ摩擦力を上回れば、それを制御する事は出来ません。

速さを求めるなら今やMTなどお笑い草で、DCTもしくは進化したATの方がよっぽど速いでしょう。

手動式のサイドブレーキにしても、今や絶滅危惧種です。

しかしクルマは「道具」であり、それ以上でも以下でも無いと思っています。
その「道具」を機械で制御するのでは無く、人間が制御するから面白いのだと、個人的には思っています。

ことスポーツカーに於いては、ACC(アダプティブクルーズコントロール)やAEBS(衝突被害軽減ブレーキ)などのADAS(先進安全運転支援システム)がどんなに進化しても、最終的にクルマを制御するのは人間で有るべきだと思います。

無論、コミューターとしての自動運転を否定する気は毛頭有りませんが、少なくともスポーツカーは只の移動手段では有りません。

「スポーツカー」が「スポーツカーで有る」為には、人がそれを制御する事が必須で有ると思います。

それ故に、自分としては「最新は最良では無い」と思っています。
手が掛かる事も、クルマを愛する者にとっては一つの楽しみです。

 

 

 

広告

スポンサーリンク


 

にほんブログ村 車ブログへ
にほんブログ村