どうも、Mormorです!
今日はあの東池袋大勝軒のルーツである、「丸長中華そば」に行って来ました。
昭和22年創業で70年の歴史を誇る老舗中の老舗です。
11:55着で先客7名。事前の情報で、ラーメン提供までかなり時間が掛かると聞いていたので、覚悟を決めてゆっくり待ちます。
15分程で外待ちの先頭になりました。
営業時間は11:00〜15:00までで、水曜定休。
また第一土曜日と第三日曜日も休みです。
注文は水を出された時にします。
待つ事20分、12:15に入店出来ました。
とりあえず、カウンターに座ります。
カウンター席の真ん中辺りに着席しました。
メニューはカウンターの上に張り出してあります。
食べログのレビュアーさん情報で、つけそばのスープは少なくて、チャーシューも殆ど入っていないとの事だったので、「チャーシューつけそば」を注文しました。
カウンターからは厨房が良く見えます。寸胴に鶏ガラと昆布、香味野菜が煮られています。
卓上調味料は醤油、酢、胡椒、一味、辣油。
醤油、酢、辣油は餃子またはシュウマイ用と思われます。
奥の空調機の上に、あの東池袋大勝軒も所属している「丸長のれん会」の会員証が飾ってあります。
昭和34年創立という文字が見えるので、1959年創立で今年で60年目です。
歴史を感じる風合いになっています。
カウンターから厨房が良く見えるので見ていると、「つけそば」のスープは醤油ダレに化学調味料一匙、ホワイトペッパーを大量に投入、そこに辣油と言うか、一味に熱い油を注いだものを小匙で入れています。
手前の甕に入っているのが醤油ダレ。
何十年も継ぎ足しながら使っている伝統の味です。
そこに酢をかなり入れます。さらにグラニュー糖をレンゲで半分程入れて、スープを注いで、スプーンで良くかき混ぜます。
その後、刻み葱を入れて、解し豚を入れ、メンマを入れます。「チャーシューつけそば」は、最後に短冊切りのチャーシューを入れて完成です。
麺は一度に大量に茹でて、平笊で湯切りして一杯づついれています。「つけそば」は麺を水で締めて、皿に分けて提供しています。麺の茹で加減はオヤジさんが手で触って確かめていました。
麺を揚げ終わると、鍋のお湯は全て流してお湯を沸かし直すので、ロットがズレるとかなり待たされます。
幸い、ギリギリ間に合った様です。
待つ事20分程で、「チャーシューつけそば」が到着しました。
思ったより少な目の麺は、太麺で刻み海苔が載っています。
スープはチャーシューが山盛りで、麺を浸ける場所が無い程です。
スープのアップ。
黒いツブツブが見えるのは、熱した油を一味に注いだ辣油の唐辛子です。
チャーシューで見えませんが、下にメンマも入っています。
まずは麺リフト。
太麺の麺は加水率高めなのか、透き通る様な色で、表面がツルツルしています。持ち上げてみると、かなり長い麺です。
スープに浸してみます。
スープはかなり酸っぱくて、辣油のお陰でかなり辛味が有ります。
麺は太麺で、茹で時間がかなり長いので、比較的柔らかい麺です。それでもデロ麺ではなく、食感は悪く有りません。小麦の味がして、酸っぱ辛いスープに合っています。
刻みチャーシュー。チャーシューは麺を浸ける場所が無い程入っています。
ちょっとパサ気味ですが、味は浸みていて肉感もあります。
メンマは細いメンマで、柔らかく適度な味。
しかし酸っぱ辛いスープに入っているので、酸っぱく感じられます。
麺と具を食べ終わりました。
麺と具を食べ終わると、オヤジさんがスープを指差して、「スープ割りをするか?(多分、そう言う意味だと思う)」と言ってくれたので、「お願いします」と答えました。
鶏ガラのスープを柄杓で入れてくれます。
スープ割りをすると、酸っぱ辛いスープが程良く薄まって、優しい鶏ガラの味がして美味しいです。
と言う訳で、完飲&完食です。
あの東池袋大勝軒のルーツと聞いて興味が湧き、食べに行きましたが、思ったより味はアバンギャルドな味でした。
大量の胡椒と辣油による辛味と、大量に入れた酢のお陰で酸っぱ辛いスープは独創的で、70年の老舗とは思えない程前衛的です。
太麺は柔らか目ですが、茹でる毎にお湯を替えるのはヌメリを嫌っての事でしょうか?
チャーハンのスープを入れる様な小さな器に入ったスープを見ていると、きっと元は賄いから生まれたのだろうと想像します。
実際、東池袋大勝軒の山岸さんも元は賄いだったと言っているので、恐らくそうなのでしょう。
東池袋大勝軒のスープは量が多くて甘みが強めのスープですが、「丸長中華そば店」のスープは酸っぱ辛いスープで、味は全く異なります。
現代の基準からすると、「丸長中華そば店」も東池袋大勝軒も評価の高いラーメンでは無いのかも知れませんが、なんとも言えない雰囲気と独創的なスープは他には無いものです。
こう言う伝統的な味が続いて行ってくれると良いな、と思います。
機会が有れば、常連さんに人気の「ワンタン麺」も食べてみたいと思います。