どうも、Mormor(もるもる)です!
今日は日本橋の老舗洋食店「たいめいけん」さんに行って来ました。
以前、会社員時代に半年ほど日本橋で仕事が有って、その際には別の場所で営業していましたが、新店舗建設中の仮営業としてこちらに移転した様です。
仮営業とはいえ、3階建ての立派なビルです。
移転前の店舗は「ラーメン大好き小泉さん」の「十三杯目」(2巻第4話)で登場しており、当Blogのラーメン大好き小泉さん巡礼大35店舗目になります。
以前と同様、1階はリーズナブルなメニューです。
以前は裏口で立食だったラーメンも、こちらではテーブル席で食べる形になった様です。
こちらは2階のメニュー。
1階より値が張るとは言え、洋食屋さんとしてリーズナブルに本格的な料理が食べられます。
こちらのデミグラスソースは絶品で、「ハヤシライス」¥2,700や「ビーフシチュー」¥4,000は名物「コールスロー」¥800と共に何度も食べました。
「たいめいけん特製ラーメン」には醤油味の「ラーメン」¥850と「味噌ラーメン」¥1,000が有り、トッピングや麺量でバリエーションが有ります。
希望すれば背脂も入れてくれます。
そして「たいめいけん」と言えば名物の「コールスロー」と「ボルシチ」は欠かせません。
単品注文は不可ですが、なんと¥50と言う破格の値段で付けられるので、これは欠かせません。
ちなみに、いつもデミグラスソース系のメニューを頼むので「コールスロー」にしてしまいます。
一般的な洋食メニューも勿論有ります。
と言うか、大抵の方は「オムライス」¥1,700や「オムハヤシ」¥2,100を頼みます。
と言う訳で、「ラーメン」¥850+「コールスロー」¥50にしました。
目の前に日本橋川が流れています。
洋食店らしく、卓上調味料は塩・胡椒・ソース・からしです。
「コールスロー」が到着したのに続いて、「ラーメン」が到着。
チャーシューが赤いのは想定済みでしたが、味玉が真っ赤だったのには度肝を抜かれました。
町田の「パパパパパイン」さんの「パイナップル味玉」は黄色ですし、八王子の「シゲジン」さんの「赤ワインたまご」は濃い赤紫色ですが、ここまで赤いのは初めて見ました。
まずはスープから。
「たいめいけん」のラーメンスープは、鶏ガラや野菜、果物、海老の頭やタイのアラなど、40種類以上の食材から作られているそうです。
とても美しい飴色のスープは優しい味で、コンソメの様な色ですが、フォンドボーを彷彿とさせる様な味の多層的な旨味を持つスープです。
やはり洋食屋さんならではのスープなのだと思います。
麺は黄色い中細ストレート麺。
ツルシコ食感の麺で、優しい味のスープを適度に持ち上げて、とても美味しいです。
真っ赤なチャーシュー。
良く中華街で見る様な、周りが真っ赤なチャーシューですが、意外な事に中はしっとりレアっぽいチャーシューです。
中華料理の真っ赤な焼豚は、中までしっかり火の通ったものですが、これはしっとり食感のレアっぽいチャーシューで味も食感も全く異なります。
メンマ。
これも普通のラーメン店のメンマとは一線を画す味と食感です。
見た目よりも柔らかく、市販のメンマより甘味の有るタイプのメンマです。
たっぷり載った刻みネギ。
「中華そば」にネギは欠かせない薬味です。
大きな海苔。
「中華そば」的なラーメンには珍しい大きな海苔です。
スープに浸して麺を包んでいただきます。
多層的な旨味を持つスープに、海苔の磯感がとても美味しいです。
「たいめんけん」名物の「コールスロー」。
昭和6年の創業以来90年近くの間、伝統のレシピを守り続けています。
甘みの有る味ですが、マヨネーズは使っていません。
ドレッシングは米酢・サラダ油・塩・砂糖のみのシンプルなものだそうですが、味のバランスが良く、キャベツの刻み方も絶妙です。
メンマと麺をいただきます。
柔らかめで優しい味のメンマがとても美味しいです。
ツルシコ食感の麺とメンマの食感も良い感じです。
卓上の故障で味変してみます。
醤油味のスープと胡椒はとても良く合います。
味変後の麺をいただきます。
「中華そば」とホワイトペッパーは相性が良いですが、「たいめいけん」のラーメンとホワイトペッパーも良く合います。
ネギと麺をいただきます。
爽やかな辛味のネギは、醤油ラーメンと良く合います。
鮮やかな赤い色の味付玉子。
今まで色々な色の味玉を見て来ましたが、ここまで鮮明に赤いのは初めて見ました。
断面を見ても、半分程は真っ赤に染まっています。
黄身は見事な半熟…と言うよりほぼ生の状態で、ここまで見事な半熟味玉は初めて見ました。
赤い色ですが、味は出汁の効いた玉子の味で、決して奇を衒ったものでは有りません。
麺と具を食べ終えて、スープを味わいます。
一般的なラーメン店ではなかなか無い、洋食のスープの技法を駆使したスープ。
懐かしい味の中に多層的な旨味の有るスープです。
40種類もの素材から煮出しているだけの事は有ります。
と言う訳で、完食。
「たいめいけん」さんの「たいめいけん特製ラーメン」+「コールスロー」でしたが、想像を上回る一杯でした。
もっと古典的な「中華そば」っぽいモノを想像していたのですが、予想に反して多層的な旨味と優しい醤油味と甘みを持つ一杯でした。
合わせられた「中華そば」的な黄色い中細麺とも良く合う味で、懐かしい味ながら洋食の手法と材料を用いた一杯です。
チャーシューも味玉もその鮮やかな赤い色に目を奪われますが、お味の方はどちらもオーソドックスながら古典的なものでは無い味に仕上がっています。
創業者が修行した先が洋食と中華をやっていた事から、「たいめいけん」も当初からラーメンが有ったそうで、歴史の有る一杯ながら市井のラーメン店とは一線を画す一杯になっています。