どうも、Mormor(もるもる)です!
今日はX(旧Twitter)情報で、SNS限定で「サビタチらーめん白醤油バージョン」が提供されるとの事で、小田急相模原の「麺処 宥乃」さんに行って来ました。
「麺処 宥乃」さんでSNS限定と言うのも珍しいですが、「サビタチ」って一体なんでしょう?
X(旧Twitter)の告知。
これによれば、「サビタチ」=クロシビカマスの事の様です。
Wikipediaによれば、
“小田原ではスミヤキ、南房総ではエンザラの名称でそれぞれ流通している。塩焼きなどで食され美味であるが、骨が多いため、評価は分かれる。沖縄県の大東諸島では高級魚として珍重されている。”
との事。
入口のホワイトボードには「サビタチらーめん白醤油バージョン」の記載は有りません。
SNS限定なので、X(旧Twitter)の告知を見た人だけがオーダー出来ます。
と言う訳で、もちろん「サビタチらーめん白醤油バージョン」¥950にしました。
半ライスも付けてもらいました。
「サビタチらーめん白醤油バージョン」と言う名の通り、白醤油と合わせられています。
見た感じは「麺処 宥乃」さんのレギュラーメニュー「比内地鶏(白)」とあまり変わらない様に見えます。
まずはスープから。
澄んだスープは鰹節の様な香ばしい風味がします。
後味はカマスの様なサッパリ系です。
恐らく鰹節の手火山式焙乾製法の様に燻して作られている様です。
クロシビカマスは旨味は有るものの比較的淡白な味なので、こうする事によってコクの有る味にしているものと思われます。
優しい味にしたい時は燻していない方が良いと思いますが、燻されているので味にパンチが有って存在感が有ります。
合わせられた中細ストレート麺はやや柔目のしなやかな茹で上がり。
スープの味に合った茹で加減になっています。
豚バラチャーシューでしょうか?
適度に入った脂が美味しいです。
「サビタチ」+白醤油で見た目よりパンチの有るスープなので、豚バラチャーシューが良く合います。
メンマ。
レギュラーの「比内地鶏(白)」に載っているのは穂先メンマですが、こちらはオーソドックスなタイプ。
やはりパンチの有るスープなので、コッチの方が合うと言う判断なのでしょう。
小松菜。
こちらはレギュラーの「比内地鶏(白・黒)」にも載っています。
ほうれん草も美味しいですが、小松菜はより和風な感じになります。
大きな海苔。
海苔もラーメンの定番食材ですが、スープに浸すとより美味しいです。
ナルト。
ラーメンのイラストなどだと大抵載っていますが、最近のラーメンにはあまり載らないナルト。
でも練り物系は基本ラーメンに良く合うし、これが載っているだけでノスラー感が増します。
海苔をスープに浸して麺を包んでいただきます。
王道の「海苔巻き麺」。
スープの染みた海苔の香ばしい風味と麺がとても良く合います。
メンマと麺をいただきます。
しなやかな茹で上がりの麺にザクザク食感のメンマに対比が良い感じです。
ナルト。
魚介出汁の効いたスープに魚の練り物なので合わない訳が無いです。
「サビタチ」の効いたスープは香ばしい燻製の香りと風味が鰹節の感じと似ています。
ですが、後味は鰹節ほどのパンチは無くて、カマスなどに近い淡白な味です。
この落差を面白いと見るかどうかで、「サビタチ」の評価は分かれそうです。
白醤油と「サビタチ」の相性は悪く無いです。
薫香が有るだけに、醤油とも相性が良いかも知れません。
むしろ醤油の方が合う気がします。
逆に塩と合わせる時は少々手を加える必要が有るかも知れません。
麺と具を食べ終えて、スープを味わいます。
香ばしい風味が立ち上がって、淡白な後味になって行く感じは少し不思議な感じです。
ベースはカマスっぽい味なので、白醤油にも良く合います。
半ライスにスープを掛けて、お茶漬け風に。
このスープ、麺とも合いますが、ご飯との相性が抜群です。
このラーメンを食べるならライスは必須です。
と言う訳で、完飲&完食です。
「麺処 宥乃」さんのSNS限定「サビタチらーめん白醤油バージョン」でしたが、新しい素材の可能性を感じさせてくれる一杯でした。
カタクチイワシの不漁で煮干しの価格が高騰する中、あまり活用されていなかった素材が出て来る様になり、「サビタチ節」も日の目を見る様になった様です。
「サビタチ」=クロシビカマスは比較的淡白な味の魚なので、そのまま乾燥させてもあまりインパクトの無い味になってしまうので、一手間掛けて燻製する事で、香ばしい風味とコクを増しています。
そのお陰で口に入れた時に鰹節の様な香ばしいコクを感じ、後味はカマスの様な淡麗な味に変わります。
比較的淡白な味なので、塩味よりも醤油や白醤油と合わせた方が良さそうな感じでした。
上手く使えば異常な高値になっているカタクチイワシの煮干しに代わる魚介出汁の一つとして十分使えそうです。