どうも、Mormor(もるもる)です!
少し前になりますが、青いスープで有名な渋谷の「吉法師」さんに行ってきました。
美しいブルーのスープが鶏清湯スープだと言う事は知っていましたが、「掃湯」(サオタン)と言う手法を用いている事は、今回伺う前に調べて初めて知りました。
「吉法師」さんはビルの中二階の様な所に有ります。
うっかりすると見逃してしまいそうな所に案内が出ています。
まずは店内左手の券売機で食券を購入します。
最新のタッチパネル式ですが、現金のみで紙幣は¥1,000のみのシンプルな仕様です。
色々と魅力的なメニューが有ってちょっと迷いましたが、初訪問なので、ここはやはり左上の法則で「鶏清湯 青」¥1,000にしました。
店内は白を基調とした内装になっています。
ラーメン店とは思えない、とてもオシャレな店内です。
が、この椅子は高いので、気を付けないと倒れてしまうケースが有ります。
ワタシの前に食券を買った女性が座ろうとして椅子ごと転倒してしまいました…
テーブル席も有ります。
こちらも白を基調としており、カフェの様な感じです。
メニュー。
看板メニューの「鶏清湯 青」を始め、「鶏清湯 白葡萄」や「鶏清湯 岩下の新生姜」も有ります。
「掃湯」(サオタン)と言う手法が中華料理に有る事自体は知っていましたが、それを使ったラーメンが有って、しかもそれが「吉法師」さんの「鶏清湯」だと言う事は初めて知りました。
「鶏清湯」には他にも「鶏清湯 ホタテ塩バター」や「鶏清湯 中華そば」も有ります。
季節限定では、「鶏清湯 桜」、「鶏清湯 梅」、「鶏清湯 桃」、「鶏清湯 きのこ」、「冷やし中華」も有ります。
こちらの「鶏清湯」は「鶏白湯」から作るので、「鶏白湯」も有ります。
更に「真鯛白湯」も有ります。
ご飯ものも豊富です。
鶏白湯で作ったカレーやガパオ、豚丼、牛丼、親子丼、海鮮丼、ガーリックチキン丼、海南鶏飯、パエリア、リゾット、ケイジャンチキンライス、ドリア…とバリエーションが多過ぎて選べません(汗)
メニューの表紙の裏にはお願い事項と店名の由来が有ります。
ラーメンをシェアしたりされる事が多いのか、1人ラーメン1品オーダーしていない人は席料¥1,000となっています。
「1人1杯注文をお願いします」と有るのは普通ですが、席料¥1,000としているのはそれだけ多いと言う事でしょうか?
待つ事10分程で「鶏清湯 青」が着丼。
良くネットやラーメン本では見掛けますが、実際に見てみるとインパクト大です。
まずはスープから。
青く澄んだスープの見た目に騙されますが、味は紛れもない「鶏白湯」っぽい味です。
澄んでいるのにクリーミーな「鶏白湯」っぽい味で、分かってはいてもアタマが混乱します。
普通の鶏清湯スープでは絶対に有り得ないコクとクリーミーな味がします。
麺は中細ストレート麺。
青い塩ダレの色に染まって、翡翠の様な色になっています。
少し硬めの茹で加減で、コクのあるスープに良く合います。
ちなみに「カネジン食品」製の様です。
鶏胸肉チャーシュー。
こちらも青い塩ダレに染まっています。
見た感じはアレですが、スープが鶏白湯ベースなので鶏肉はとても良く合います。
ただ見た目と味の落差が激しいので、やっぱりアタマが混乱します。
薬味のネギとカイワレ。
スープが鶏白湯ベースなだけに、爽やかな辛味のネギやカイワレが良く合います。
しかしスープの見た目と味のギャップにまだアタマが追い付きません…
ネギと麺を一緒にいただきます。
ネギの爽やかな辛味がスープと良く合います。
しかしまだ見た目にダマされます…
普通、こう言う色ってカクテルか、かき氷の「ブルーハワイ」位しか見ない色です。
なので、「こう言う色=トロピカルな甘い味」と言う思考が無意識に働いてしまい、食べた時に舌から感じる味が全く違うので、アタマが「???」となってしまいます。
半熟味玉。
こちらはオーソドックスな色と味です。
スープの味に合わせた優しい味に仕上がっています。
目から入ってくる情報と舌からの味のギャップが埋まりません。
いっそ目を瞑って食べたら本来の味が分かるのかもしれません。
思ったよりもボリュームが有ります。
デカ盛り系では無いので、麺量は120〜140g位だと思いますが、スープが鶏白湯ベースだからか、思いの外満足感が有ります。
麺と具を食べ終えて、スープを味わいます。
目から入ってくる情報だとバイアスが掛かってしまうので、敢えて目を瞑って飲んでみます。
舌からの情報に集中すると、これは恐ろしく丁寧に作られた珠玉のスープで有る事が分かります。
「普通の鶏清湯スープ+鶏白湯➗2=吉法師の鶏清湯」と言う感じなのですが、鶏清湯スープ特有のトロリとした食感が無く、とても不思議な感じです。
「掃湯」(サオタン)製法で作られているので、鶏白湯スープに鶏挽肉を入れて何度か取り出す事を繰り返している為か、鶏白湯スープの旨味に鶏挽肉の旨味も加わり、非常に旨味の有るスープに仕上がっています。
青い塩ダレも、スープの味と合わせた時にカドの無い優しい味で、スープのコクを感じられる絶妙な加減に仕上げている事が分かります。
と言う訳で、完飲&完食です。
「吉法師」さんの「鶏清湯 青」でしたが、色々な意味で目からウロコの一杯でした。
青い見た目はインパクト大ですが、それよりも「掃湯」(サオタン)製法で作られた珠玉のスープの旨さが衝撃的でした。
合わせた麺も、茹で加減をスープに合わせていて、具材もスープを邪魔しない最低限で仕上げられています。
恐ろしく手間の掛かるスープを毎日仕込んでいる店主さんには本当にアタマが下がる思いです。
次回は是非、ベースの鶏白湯スープも味わってみたいと思います。